その恋が終わるまで
間宮に引っ張られ俺は駅前のゲーセンにやって来た。相変わらず学校帰りの学生が多くてうるさい。
「おー!人がいっぱい!」
「そりゃゲーセンだからな。」
間宮って箱入りのお嬢様なのか思う程こういう事に疎い。家庭科の授業ではまともに包丁握れなかったし。
そんな事をぼんやり考えていたら間宮は俺の制服の裾をちょんちょんと引っ張った。
「本田君!見て、アンパンマン!アンパンマンいる!」
「あ?・・・ああ。UFOキャッチャーか・・・」
間宮が指差す先にはアンパンマンの人形が景品になっているUFOキャッチャーがあった。