その恋が終わるまで


「良いな~良いな~欲しいなぁ」

間宮はUFOキャッチャーにべったり張り付くとアンパンマンの人形を見ている。


普通なら俺は自分で取れよ。と思うがゲーセンに来た事のない間宮は当然UFOキャッチャーもした事ないだろうから自分で取る事なんて出来ないだろう。



・・・しょうがない。

俺は百円玉を財布から取り出してUFOキャッチャーに入れた。

元からこういった操作が得意な俺は難無くアンパンマンの人形を手に入れた。


「本田君?」

「勘違いすんなよ。これは口止め料だからな!」


ぽかんとする間宮に人形を差し出すと恥ずかしさから顔が熱くなるのが分かる。



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