その恋が終わるまで
きみの涙


間宮とゲーセンに行った翌日、俺はまた学校で女に呼び出されていた。


「わ、私・・・優史君の事ずっと好きで、良かったら付き合って下さい!」


また、告白・・・か。目の前にいる女は確か隣のクラスのまぁまぁ可愛い女。でも性格は最悪だって大和が言ってたな。


「優史君?」

「あ、ごめん・・・えっと、ごめん。君とは付き合えないよ。」

親しくないのに名前呼びだし、化粧濃いし品なさそうだし・・・当然断った。


「え?」


断られると思ってなかったのか女は引き攣った顔をしている。

「なんで?私、優史君の事が本気で好きで!」

「ごめんね。」

「あの子がいるから?」

「あの子?」

「・・・最近、優史君の側にずっといる女の子。」


この女が言いたいのは間宮の事だろう。なんでそこで間宮が出てくるんだ?


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