その恋が終わるまで
「間宮、立って。」
「うん・・・」
倒れている間宮を立たせて怪我がないかを見た。どうやら怪我はないみたいだ。
「ゆ、優史君!」
「もう俺と間宮に関わるな。」
何か言いたげな女を無視して俺はそう言った。そして間宮を連れて教室を出た。
「本田、君・・・」
教室を出て俺は間宮を保健室に連れ込んだ。生憎、保健医はいなかったが一応、間宮をベッドに座らせた。
「アホかお前、なんでアイツにほいほいついてったんだよ。」
「っ・・・ごめんなさい、まさかそういう人とは思わなくて・・・」
珍しく落ち込んでるのか間宮は俯いたまま顔をあげようとしない。
「バカ、バカ間宮。心配かけやがって・・・」
そっと間宮の頬に触れた。殴られていないのにその頬は熱かった。
「・・・殴られなくて、良かった。」
その瞬間、間宮の頬に涙がツゥーっと流れた。