その恋が終わるまで
「間宮は、進路とか考えてんの?」
間宮になんとなく聞いてみた。すると間宮はぎこちなく
「・・・私は、まだ・・・かな。」
そう言った。
「ふーん・・・」
まぁまだ高二だし、進路が定まってる奴も少ないから仕方ないか。
「本田君は大学言って何勉強するの?」
「あー・・・俺、医者になりたい・・・から。」
なんで俺、間宮に今まで誰にも言ってなかった自分の夢言ってんだろ。途端に恥ずかしくなって顔が赤くなるのが分かった。
「え!すごーい!本田君なら絶対なれるよ!」
「そ、そうか?」
「うん!そっかぁ・・・お医者さんかぁ~」
間宮はきらきらした瞳で俺を見つめた。