その恋が終わるまで


「・・・この辺りの筈・・・なんだけどな。」


担任から間宮の家の住所を聞き、尚且つ地図も書いて貰った俺は間宮宅へと向かう為に歩いていた。



「あれ?本田・・・君?」


すると後ろから間宮の声がした。振り返ってみるときょとんとした間宮が立っていた。


「間宮!お前、学校休んだ癖に何やってんだよ!」

「えーっと、ちょっと体がダルくて!でも今は大丈夫だから散歩してたの!」


へらへら笑う間宮を見て俺は少しイライラした。


「本田君は何してるの?まさか私に会いに来てくれたとか!」

間宮が嬉しそうに言う。間宮に会いに来たのは事実だから俺は反論ができなかった。


「・・・本当に会いに来てくれたんだ・・・」


黙ったままの俺を見て間宮は俺が間宮に会いに来たのが事実だと分かり、頬を赤らめた。


「ありがと。嬉しい・・・」


そう呟いて間宮は笑った。



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