その恋が終わるまで
「別に・・・ただ気になったから。」
「ふふ~!あ、本田君。今から展望台に行かない?」
突然の間宮からの提案。そういえば昨日は結局、展望台には行けなかったな。
「!!」
ふと昨日の間宮とのキスを思い出した。・・・なんで間宮は平常心でいられるんだ!?
「ね!良いでしょ?」
「でもお前・・・体調は?」
「大丈夫大丈夫!今はもうなんともないから。」
間宮はそう言うと俺の手を握った。
「ね、行こう?」
「・・・しょうがねーな。」
俺と間宮はお互いの手を強く握りしめ、展望台へと歩きだした。