その恋が終わるまで
「母さんはガキの俺を一人で育てる為に死に物狂いで働いてた。そんな母さんを俺は尊敬するし、好きだ。」
「・・・良いお母さんだね。」
間宮はそう言うが俺は静かに首を横にふった。
「・・・俺が中学生の頃から母さんは金を貢いでくれる男と付き合っては別れての繰り返しをするようになったんだよ。」
間宮は黙ったまま外の景色を見ている。
「それから俺、尊敬して好きだった母さんが少し嫌になった。・・・俺は女という生き物に無意識の内に嫌悪感を抱き初めたんだ。」
俺はこれからずっと母さんには複雑な思いを抱いて母さん以外の女には嫌悪感を抱き続けるんだと思っていた。
・・・今、俺の隣にいる間宮が現れるまでは。