その恋が終わるまで
「たーだいま。」
「お帰り~あら、ずぶ濡れじゃない!」
家に帰るとずぶ濡れの俺を見て驚いた母さんが慌ててタオルを持ってきてくれた。
「急に雨降ってきて・・・」
「も~風邪引いちゃうわよ!」
「んっ・・・」
ゴシゴシと俺の頭を拭く母さん。あの後、雨はさらに酷くなって体が寒い・・・
「風呂・・・沸いてる?」
「あ、今沸かすから体拭いてなさいよ。」
俺にタオルを渡すと母さんはパタパタと風呂場に向かった。
「さみーな!ったく。」
雨で冷えた体を早く温めたい。そう思いながら俺は制服を脱いで体をタオルで拭いた。
・・・間宮は大丈夫だったんだろうか。