その恋が終わるまで



「はっくしっ!・・・」


「あらあら、39度・・・やっぱり高いわね~」


風呂に入りながら間宮へどう告白したら良いのか悩んでいる内に俺は湯冷めをしてどうやら風邪を引いたみたいだ。


今はベッドで横になっている。

「雨に濡れて帰って来た癖に長風呂するからよ!」


体温計を手に母さんが強い口調で言った。


「色々、悩んでたんだよ・・・」

「悩み?何、どうかしたの?」

濡れタオルで俺の額を拭きながら母さんが心配そうに聞いた。


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