その恋が終わるまで
授業が終わると間宮は俺の方を見て笑って言った。
「本田君、ちょっと良い?」
「う、うん・・・良いよ。」
最悪だ。一体俺はどんな恨み言を言われるんだ・・・想像しただけで寒気がする。
「ここなら人も来なさそうだし大丈夫かな~」
「・・・間宮さん?」
間宮は人があまり近づかないような薄暗い教室に俺を連れ込んだ。
「えっと・・・告白、断られちゃったけど私は本気で本田君が好きです!」
そら来た。やっぱり女はこうだ。断っただろーが。
「間宮さん、僕は今誰とも付き合う気はないんだ。・・・ごめん。」
出来るだけ優しく、優しく言った。これで諦めてくれりゃ良いんだけど。
「そっか~・・・なら仕方ないね!でも私がただ本田君を好きでいるなら良いよね!」
良いよね!と聞かれても困る。なんで、間宮は昨日会ったばかりの俺を好きになったんだ?顔か?
「・・・」
「あ、あと・・・私の前では無理して優しくしなくても大丈夫だよ!」
「は・・・?」
今、何て言った?