Buonanotte!
壊れかけ
――――――。
もう君は来ないんだと思った。
君を信じてないわけじゃないの。
君を信じたからこそ来なければ良いと思う。
だって私は君を傷付けることしか出来ないもの。
だから君の幸せを誰よりも此処で願ってるわ。
神様、神様。
彼が幸せになれますように。
私は彼の傍にいなくてもいいから。
私は一生、此処に閉じ込められていてもいいから。
「亜桃、何を祈ってるんだい?」
・・・お兄ちゃん。
「明日晴れますようにって。」
「変な子だね。此処に窓なんてないのに。」
神様どうかお願い。
私は一生、独りでいいから。