幼馴染
見ると…桜井美穂たちだった…。


この人たちとはかかわらない方がいい…。


直感でそう思った。


スタスタと歩いて通り過ぎようとする…。


でも、その際には桜井達の横を通らなければいけなかった…。


ガシッ


桜井に腕を掴まれてしまった私。


あっという間に周りを囲まれてしまった。


「邪魔。あっち行ってよ」


私はそう言うけど離してくれない…。


「何よその態度…あんた隼人君から離れなさいよ」


桜井がそう言いながら詰め寄ってくる。


「別にいいじゃない。あんたと違って両想いなんだから」


一瞬つかんでいた手が離れた。


その隙を狙って急いでその場を走り去る…。


桜井達は走り去る私の背中をキッと睨みつけていた。
< 59 / 63 >

この作品をシェア

pagetop