おこりんぼ姫となきむし王子
きっかけ
「結婚しょっか?」
こんな一生に一度使うかどうか分からない言葉をさらっと言えた自分自身にびっくりしていた。
しかしもっとびっくりしていたのは目の前にいる人だった。
ちょうど一時間前の話。
一ヵ月前に別れた元カノから電話がきた。
「子供ができた」
こういう時は男ってきっとびっくりするのだろう。
けどなんでだかすぐに僕は事態を受け入れられた。
「今行くよ。どこにいけばいい?」
そして僕は仕事もそこそこに作業着のまま元カノに会いに向かった。
深刻そうな元カノがそこにいて僕は一瞬声をかけるのをためらった。
元カノがこっちに気付く。買ってきた100円の紅茶のパックを差し出し僕は言った。
「結婚しょっか?」
これが僕達の始まりだった。
こんな一生に一度使うかどうか分からない言葉をさらっと言えた自分自身にびっくりしていた。
しかしもっとびっくりしていたのは目の前にいる人だった。
ちょうど一時間前の話。
一ヵ月前に別れた元カノから電話がきた。
「子供ができた」
こういう時は男ってきっとびっくりするのだろう。
けどなんでだかすぐに僕は事態を受け入れられた。
「今行くよ。どこにいけばいい?」
そして僕は仕事もそこそこに作業着のまま元カノに会いに向かった。
深刻そうな元カノがそこにいて僕は一瞬声をかけるのをためらった。
元カノがこっちに気付く。買ってきた100円の紅茶のパックを差し出し僕は言った。
「結婚しょっか?」
これが僕達の始まりだった。