「あたし方向音痴やし
全然分からないんですよ。
あっあれ京都タワー!」

藤田くんはふっと笑う。



あれ、はしゃぎすぎて
ほんまに呆れられたかな?


その瞬間


暖かい彼の手に
右手を握られた。


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