蝶々結び
「何でそう思うのか聞かないの?」
「・・・・・聞かれたくなさそうだから。」



やっぱり。


私は優田の頭をクシャッっと撫でた。

優田は「何だよ!!」と言いながら照れていた。



私は優田のこういう優しさがとても嬉しかった。

私には思い出したくない過去があるから・・・。



自分から優田に過去を話せる時が来るのかな・・・。




「あっちー!!優田ー!!早く、アーイースー!!」


屋上で扇子を折れそうなほど激しくあおぎながら私は叫んだ。

優田は売店にアイスを買いに行ったまま
まだ帰ってこない。


「あいつー、何してるんだよー!!怒」


亜悠花は仕方なく売店まで優田を探しに向かった。


「やーさっだくーん?どーこ行った~?」

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