蝶々結び
「で、何でわざわざ屋上なんか来たわけ?」
優田は何も言わずにニコッと笑った。
・・・何かたくらんでいる顔だ。
最近こいつの笑顔の区別がついてきた。
喜んでいる笑顔。
気を使っている笑顔。
優しい笑顔。
何かたくらんでいる笑顔。
照れた笑顔。
たくさんの笑顔。
これからも色々なこいつの笑顔を見れるのかなあ。
とりあえず、私達はここに来る途中にコンビニで買ったお菓子やジュースなどを広げて二人宴会を始めた。
「んー、そろそろかな?」
優田が時計を見て言った。
「何かあるの?」