蝶々結び
私はその声で、正気に戻った。




気付くと私は・・・佐原の胸倉を掴んで、今にも殴ろうとしていた。




私はそれに気付き、佐原を掴んでいた手の力が弱まった。




佐原はその瞬間に私の手を払った。




「こわっ!!やっぱり倉元もヤバイよ!!」




女子グループは逃げるように去って行った。




残された私は教室から出て、走ってトイレに駆け込んだ。






トイレの個室に入り、吐いた。


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