蝶々結び
「あれ?倉元さん、久し振りだねー♪」


佐原が待ってましたとでも言うように絡んできた。


私は無視していた。


佐原はそのまま話を続けた。



「倉元さんがいない間、色々あって大変だったんだよー?
優田が退院して学校来たらさ、急に机蹴っ飛ばしたんだよー。
で、黒板の字消してから
「人んちの事情に首突っ込むんじゃねーよ!!」
って言って、どっか行っちゃったんだよー。超ビビったよねー。」



私は予想外の言葉を聞いて、佐原の方を向いた。


佐原は続けた。





「お前らって、グルだったんだ?異常者仲間?」




佐原の言葉に一緒にいた佐原の仲間は笑った。

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