蝶々結び
私はその言葉を聞いて椅子から立ち上がった。


そして佐原と向かい合わせに立った。



「な、何だよ!なんか文句あんのか?」



佐原は構えて言った。

仲間達も構えていた。



私は自分の事を言われるのは平気だった。

でも優田の悪口を言われた事が、とても悔しかった。



お前らなんか、優田がどんなやつか知らないくせに。

どんなに私のこと助けてくれたいいヤツか、知らないくせにって思った。



私達に、クラスの人たちも注目していた。

でもそんな事、私は気にしなかった。




「あら、精神異常者って言ったの、怒っちゃった?」




佐原はバカにするように言った。

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