蝶々結び


「そんなこと、もう気にしねーよ。」



私は言った。





バッチ―ン!!!





「いっったーい!!!!」





痛々しい音と、佐原の声だけが教室に響いた。


痛々しい音とは、私が佐原にデコピンした音だった。



おでこをおさえている佐原を無視して、私は教室から走って逃げ、屋上に向かった。




はぁ、はぁ....


< 78 / 99 >

この作品をシェア

pagetop