蝶々結び
「さっき誠也に電話したらまだ寝てたみたいで、寝ぼけてニャーニャー言ってた。笑」




「何だソレ。」




私は小さく「あはは!」と笑った。




「よくわかんないけど、まだ寝てんじゃん?」




優田は呆れたように笑って言った。




優田は何だかんだ言いながら、朝の弱い誠也に毎日モーニングコールをしていた。


優田の性格からして放っておけないんだろうな。



誠也の自由奔放な性格に呆れながらも、一緒にいる優田を見ているのが私は好きだった。

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