私と私。
おしゃれな居酒屋で軽くご飯をすました。
それから車を走らせてコンビニでお菓子などを買い込み、孝明の住むアパートまで向かった。
「なー今度旅行いかない!?」
ソファーに並んで座ってテレビを見ていると、孝明が嬉しそうに言った。
「行きたい!!明日お母さんに聞いてみるね♪」
行かないけどね、旅行なんて。
明日、お母さんが駄目って言ったのーって事にする。
どこ行こうかなーなんて、私にもたれ掛かって浮かれてる孝明。
多分、本気で私の事を好きになったんだと思う。
もう、孝明とも別れなくちゃ。
私なんかに本気になっちゃ駄目…。