私と私。
いつもそう。
私なんて好きになったら駄目なんだ。
だから、ハマったなって思ったら別れる。
孝明は、嫌いじゃないけど、一生かかっても好きにはなれない。
孝明じゃなくても。
私は誰も好きになんてなれない。
友情も愛情も。
私には関係のない感情。
だからって独りになんてなりたくない。
なれない。
そんな弱虫で、意気地無しな私。
悩みなんてないよって、笑顔で振る舞う私。
嘘っぱちの涙を流して、甘える私。
どの私が私なのかは分からないけど…。
孝明に抱かれながら、そんな事を思った。