私と私。



大分、話しが頭で整理出来てきた時。



コンコン、


部屋のドアが開いた。





「隼人…。いきなりあんな話しして、びっくりした?」



真由が笑いながら入ってきて、俺の寝転がってるベッドに座った。




「いや、なんとなく予感はしてたし。」



俺の、ちっぽけな強がり。


「さすが双子の兄だねー。
そんな隼人には、私の気持ち、全部言わなきゃね。」



真由は、ぽつりと話始めた。





「この歳で結婚って、ありえないと思ってた。
いざこうやって決まった時だって、まだ実感わかないし。
急ぐ事ないのにって、心のどこかで思ってるんだと思う。」



「隼人だって思ったでしょ?
たかが二年付き合ったくらいで結婚かよって。
でも…勇人は。
誰よりも私を理解してくれてる。
私も、誰よりも勇人を知ってると思う。」





これからもっと知っていきたいしね、なんて真由は笑った。




「それに…生まれ変わっても私は勇人と出会いたい。
私達の想いは、変わらないと思うから。
だから結婚するの。」




「でもね、隼人とも、生まれ変わってもまた双子として生まれてきたいと思うんだ。

結婚する事…隼人には、誰よりも祝ってもらいたい。
それは、私も勇人も思ってるの。」
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