髪、触っていいですか?
制服着て
顔洗って
メイクして
セミロングの髪をアイロンでさーっと伸ばして
「完了」
すると
「ごはんいいよー」
紗騎の方もできたのか。
早いし、上手いし。
将来良いお嫁さんになれるね。
「はいっ!今行きます」
5分で食べよ。
「3分で食べてね☆」
紗騎ーー。
そんな無茶な。
「はい・・・」
ただいまの時刻7時10分。
結構早くない!?
即朝食を済ませ紗騎を椅子に座らせる。
「長くて5分ね」
「そんなかからないって」
どーしようか。
紗騎の髪はロングのストレート。
サラサラしてる。
よし。
決めた。
「おおー、ツインテール。懐かしい」
喜んでるかな。多分。
毛先をコテでくるくるとすればできあがり。
「OKっ!」
「3分じゃーん!早いなー。じゃ行こう」
高校まで徒歩20分。
紗騎の家は自転車で10分。
歩いて40分くらい?
だから毎日自転車。
でも、ここからだとすぐに着いてしまう。
急ぎだから今日は仕方ない。
「るかー!遅いー!!!」
と振り向きながら叫んでる。
あたしは決して遅いわけではないだろう。
「紗騎が速いのーーー!!!」
カーブとか一瞬で姿なくなるからびっくりする。
どんだけ飛ばしてんだよっ。
「紗騎さんのおかげで見事3分40秒くらい?で着いたよ」
速っ。