蜘蛛の糸








「職員室行ってくるから教室で待ってて!」





「いいよ。行ってらっしゃい」





「うんっ」






 茜色の太陽の光が教室を赤く染める





 そんな中で

 あたしは希の背中を見送った







「ふう...」





 夕方ってだけで

 人がいないってだけで






 こんなにも

 教室には切なさが生まれる

 

 




 不思議なものね。












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