"好き"、と言って下さい



「菜々子ちゃんってば、俺を"サボり君"とか言ってんのかよ〜」



菜々子ちゃんは、保健の先生。



「先輩、授業受けないんですか?」


「え〜、ダルいじゃん」


「学校は勉強する所ですよ?」


彰吾先輩ってば・・・


本当にサボり君だ。



「留年して楓ちゃんと同じクラスになろっかな」


「先輩ったら・・・」


「冗談、冗談。ま、本気も少し」

なんなんですか。


「さっきから、顔暗いけど大丈夫?」


「顔?そんなに私の顔って暗いですか?」


「うん」


え、私の顔ってそんなに暗いの?


「いつもは明るいのに、何かあった?」



「・・・・・何か・・・ですか」



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