アジアン・プリンス
しかし、ティナは黙り込んだレイが怖くなる。
妃に相応しくない、と言われたらどうしよう。そんな、弱気なティナが顔を出し、すぐさま言い直した。
「いいの、ごめんなさい。聞くべきじゃなかったわ。あなたは国王なんだから、好きにして下さって構わないの。本当にごめんなさい。……お願い、レイ、嫌いにだけはならないで」
口元に両手を添え、ティナは震えながら謝罪の言葉を口にした。
だが、レイは深く息を吐くと、首を振ってティナを抱かかえるように後ろに座る。
「神に永遠を誓い合ったその日に、妻に不実を疑われるとは思わなかった。だが、明日に戴冠式を控え、君が神経質になる気持ちもわかる。だがティナ、私が愛を捧げるのは過去も未来も君だけだ。それだけは信じて欲しい」
レイはそう言うとベッドの掛け布を1枚剥ぎ、その中にティナと共に滑り込んだ。
「私は君を抱きたいだけではない。愛を交わしたいのだ。君がアジュール島を望むなら願いを叶えよう」
「レイ、本当にいいの?」
「そう言えばお尻を叩く約束だったな。だが、それよりもっと素晴らしい罰を考えている。覚悟しておくように」
ティナに向かって片目を閉じ、レイは微笑んだ。
妃に相応しくない、と言われたらどうしよう。そんな、弱気なティナが顔を出し、すぐさま言い直した。
「いいの、ごめんなさい。聞くべきじゃなかったわ。あなたは国王なんだから、好きにして下さって構わないの。本当にごめんなさい。……お願い、レイ、嫌いにだけはならないで」
口元に両手を添え、ティナは震えながら謝罪の言葉を口にした。
だが、レイは深く息を吐くと、首を振ってティナを抱かかえるように後ろに座る。
「神に永遠を誓い合ったその日に、妻に不実を疑われるとは思わなかった。だが、明日に戴冠式を控え、君が神経質になる気持ちもわかる。だがティナ、私が愛を捧げるのは過去も未来も君だけだ。それだけは信じて欲しい」
レイはそう言うとベッドの掛け布を1枚剥ぎ、その中にティナと共に滑り込んだ。
「私は君を抱きたいだけではない。愛を交わしたいのだ。君がアジュール島を望むなら願いを叶えよう」
「レイ、本当にいいの?」
「そう言えばお尻を叩く約束だったな。だが、それよりもっと素晴らしい罰を考えている。覚悟しておくように」
ティナに向かって片目を閉じ、レイは微笑んだ。