モノクロな僕と君
「あー・・・[G.M.P]の・・・」
彼女を見ると、声のトーンの低さにあった暗い顔をしている。
([G.M.P]って言葉は今の彼女にはタブーだな。)
俺は小さく息を吐いてから彼女の方に向き直り、
「それじゃ、約束通り質問に答えるから。質問タイムにしよう。何か質問は??」
と聞いた。
「質問・・・」
「そ。」
ちょっと考えた彼女は、
「・・・あなたは、[G.M.P]の関係者・・・なんですよね??」
と俺の顔色を窺いながら質問を始めた。
「そう。関係者だからここにいる。」
「どうして私はあなたの部屋に連れて来られたんですか・・・??」
「俺が社長から君を任せるって言われたから。」
「じゃあ、あなたとしばらく一緒に生活するってことですか!?」
「そうなるね。」
俺の肯定に驚愕した顔を見せた彼女を見て、なんとなく不満??と聞いてみると焦りでしどろもどろになった彼女は、
「わ、私これからどうなるんですか??」
と話題転換をしてきた。
(はは・・・からかい甲斐のある人だな。)
「んー・・・君にはこれから社長の所に行ってもちゃんと対応出来るように“堕ちて”もらわないといけないんだよね。」
ここからの話が本題。
「社長の所に・・・??・・・それに“堕ちて”もらうって・・・」
?マークを浮かべた彼女に、俺は静かに言った。
「社長に何されても反抗できないようにするのが俺の役目なんだよね。」
「え・・・??」
彼女が俺との距離をとったのがソファから伝わる振動で分かる。
「何をしていくか詳しく言うとー・・・」
俺は横に座っている彼女の顎を持ち上げると、
頬にちゅっとキスをした。
「こういうことを、ね。」
ゲーム、スタート。