Bitter Chocolate
コンビニの中と、外の気温の差にクラクラしながら歩いていると、空くんが追い掛けてきて、一緒に学校に行く事になった。
空くんは、私の重たいボストンバッグを無理矢理取り、持ってくれた。
「別に大丈夫なのに」
「そんな、細い足で持ってたら、心配で気が気じゃない。」
「別に、細くないし、それにその発言セクハラだよ」
「めっちゃ、細いから。ちゃんと飯食えよ。それに、いいよ。セクハラでも!」
「なにそれ」
笑いながら私が言ったら、空くんは、何故か顔が真っ赤だった。
「空くん、大丈夫?熱中症??」
「…ッ。ち、違うよ」
そう言って空くんは、足を速めた。
「ちょっ、待ってよ」
私達は、その後他愛もない話をした。空くんとは、クラスメートだけどちゃんと話すのは、初めてだが会話が尽きる事はなく、すごく楽しかった。