Bitter Chocolate
私は、食器を洗い同級生の誰よりも短い制服のスカートに着替えた。
鞄を持ち、靴を履き玄関のドアを開けようとしたら、突然腕を捕まれた。
「スカート短すぎなんだけど。それに、何勝手に一人で行こうとしてんの」
「え?っちょっと」
少し不機嫌そうに私の腕をぎっちり掴み外へ出た。
「なんで一緒に行くのよ……」
私は、少し期待を込めながら言った。
だけど、そんな期待もすぐに砕けてしまった……。
「理由はないけど……、しぃて言うなら俺達は、セフレだからかな……。
後、幼なじみだし……」
「………そっか。
そうだよね……。」
私が馬鹿だった……。
耳を塞ぎたくなった。
隣を歩く彼を見たら、つい期待してしまう。
好きな人に腕を捕まれ、隣に一緒に歩かれたら誰だって期待してしまうと思う。
こんな考え間違っているだろうか……。
その後も達也は、何かを話していたが頭には、入ってこなかった。