Bitter Chocolate
それにしても、転校生かぁ。
女の子がいいな。
そんなことを、思っていると、担任が入ってきた。
「今日は、転校生がいる。入ってこーい!」
いかにも、転校生のようなシチュエーション
ガラガラ
教室に入ってきたのは、モデル体型の男。顔も女子より綺麗な顔をしている。肌もツルツルでうらやましい。
「転校してきた、達也です。よろしく…」
凄く、クールに挨拶をした彼は、転校生の特権である窓辺の1番後ろの席に腰を着いた。
「まい。想像を遥かに上回ったイケメン」
「あぁー。そうだねー」
「もっと、興味あるように言いなさいよ」
まぁ。あやが興奮するのは、解るが私は、あんまり恋愛が得意ではない。
たまに、夜遊びに行き声をかけられた男と夜を楽しむ。
そのほうが『感情』も『愛』もなくめんどくさくなくて1番楽...
そう、いつも強がってるけど
私にも、好きな人くらいいる
だけど、叶うはずもない恋。
だから、私は、その恋を忘れようと、だんだん夜の街に出るようになっていってしまった。