Bitter Chocolate
「ここ、俺ん家」
着いたのは、いかにも高級感あふれる、マンションだった。
勘定なオートロックを外しエレベーターに乗り最上階へと、たどりついた。
エレベーターを降り、3個目のドアの前で足を止め、扉を開け中に入った。
男の部屋なんて慣れているはずなのに、なんでか緊張した。
「お邪魔します」
緊張しながら言うと、俺一人暮らしだから大丈夫だよと、笑いながら言った。
笑顔が太陽のように眩しかった。
「ずっと笑ってればいいのに…」
「それ、前にも言われた…」
「??」
「何にも覚えてないんだな……まい」
「ぇ?」
私は、ソファーに下ろされ訳の解らない事を言われた。
頭には、ハテナマークが数本。
「覚えてない?昔隣に住んでいた達也だよ」
「嘘っ」