ねぇ、先生。




昨日―――
先生に『詳しく聞きます』と言われた。
信じていいのだろうか。
嘘じゃ、ないだろうか。




『おはようございます。ひよりさん。』




私に向かって『おはよう』と言ってくれた。
その先生の天使の笑顔が私をキュンキュンさせる。
なんか、安心して、涙が。




「あ…ごめんなさい。」

『すいません。何か余計なことしてしまったみたいですね…。』

「ち、違うんです!先生の声聞くとホッとしてしまって…。」

『今日聞きましょうか?』

「お、お願いします。」




そういうと先生は天使の笑顔で去って行った。
相変わらず、ゆかりんは私を敵対視していて、
しゅんともラブラブしっぱなしだ。

どうして私が惨めな思いしなきゃならないのだろう。
大体、大切な友達の女に手出すとかありえないし。
それに二股とかホントにありえない。
なんで、どうして、こんな二人を好きになってしまったんだろう。




「どうして…好きに…なったんだろう。」

『それは、お二人にもいいところがあるからですよ。』

「え?」




< 12 / 19 >

この作品をシェア

pagetop