ねぇ、先生。




私の彼氏の俊太(シュンタ)と一緒に
学級委員をやることを決めていた。
もちろん、ゆかりんも一緒。




『はい!やります学級委員!』

「あ、私もやります!」

『このクラスは決まるのが早くてよかった。恵まれたクラスだ。それじゃお願いね!ゆかさん、ひよりさん。』




健先生の天使のほほえみは
この学校の名物ともなっていた。
仲良くなるペースも早くって、
まだ数日しか経っていないのに
”たけT”とあだ名も決まっていた。





「しゅん!学級委員なったぁ?」

『なったよ、ひより。』

『…ほんっと、二人はラブラブで羨ましいよ。あたしもラブラブしたいなぁ…』

『ゆかりん、可愛いからいい男寄ってくるでしょ?』

『…よってきたよ。彼女持ちだったけど。』




嘘つきって笑ってた。
騙されそうだったって笑ってた。
やきもちやいてたけど、
いつものしゅんの優しさだって
がまんしてた。




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