ねぇ、先生。
しゅんと別れたあと、公園でゆかりんの相談を聞くことになった。
『付き合ってる人…できたんだ。』
「ホント!?おめでとう!!誰よぉ?」
『教えたく…ない…。』
付き合ってる人できた割には暗くて、悲しい顔をしていた。
申し訳なさそうに私をまっすぐ見た。
『…彼女いるんだよ。その人。』
「…そうなんだ…。」
『嫌なの。彼女いるなんて、嫌なの。』
「そりゃそうだ。で、どうしたいの?」
『…別れさせたい。ひどい人間だって思われてもいい。でも、誰よりも、あいつのこと大好きだから。彼女よりも愛してる自信があるから。』
「私にはよくわかんないけど、やってみたら?いっぺん別れさせてみたらどう?」
『そうする。』
吹っ切れたように笑ってまたいつもみたいに戻ってた。
『なんかごめんね。ありがとう。』
「あ、じゃぁ私の話も聞いてくれない?」