ねぇ、先生。




「ゆかり…ん…。」




何でそんな仲良くしゅんと話してるの?
何を約束したの?
どうしてそんなに…笑顔なの?




『わっ!!ひよりさん、びっくりしましたか?』

「あ、先生…えぇ、まぁ…。」

『何を見てるんですか?あ、田端(タバタ)俊太さんですね!ゆかさんと俊太さんはお付き合いしているのですか?』

「いえ…付き合っているのは私です。」

『…あ、それは失礼しました。』




いつの間にか、あの二人がカップルに見えるようになったんだね。
私だけ取り残された。
私はしゅんの彼女なのに。

決着をつけなきゃ。




「しゅん、今日ちょっと公園に来てくれないかな?」

『いいよ。』

『あたしも行っちゃダメかな?』

「ゆかりん、私、しゅんと決着つけるの。」

『あたしも、しゅんと決着つけるから。』




よくわからなかったけど、OKしてしまった。
ゆかりんの目が真剣だったから。
無言で3人で、公園まで行った。




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