叶わない恋。
『桐ちゃんってソフトボール部の顧問だよね?』
俺は変わり身の早い仁に驚きながらも
『そうだけど…?』
と、普通に答えた
『陽菜…ちゃんっているじゃん?』
仁はなぜか赤く頬を染めている
『陽菜って前田陽菜のこと??』
俺の頭は少しずつ回転を始める
『そう!!で、陽菜ちゃんってどんな子なの?』
俺に迫る仁。
『陽菜は……クククッ…』
陽菜はいい子だよと、言おうと思ったのに先に笑いが出てしまった
『なんで笑うんだよ?!』
そんな俺を見て仁は怒り気味。
『だって…お前…陽菜のこと…』
ヤバイ…笑いが止まらねぇ…
絶対コイツ陽菜のこと…
『そうだよ!悪いかよ?!
俺は陽菜のこと……』
好きなんだろ?
『好きなんだよっ!!』
仁は耳まで真っ赤にしている
『ロリコ~ン』
俺は仁を指さして言った
そうすると仁は
『桐ちゃんに言われたくない!
桐ちゃんだってロリコンだ!!』
と言った…。
そうか…俺もロリコンなのか…
なんか…ショックだ……。