叶わない恋。
「チッ」
軽く舌打ち。
あたしは殴られたところを手で押さえる。
男Aはこの期に及んであたしに殴りかかってきた。
意外にやりやがった。
男Aのほうはなぜか怯えている。
やっぱ…弱いヤツだな…。
と、思いながらあたしは男Aに歩み寄る。
そして胸ぐらを掴み、
「あんたさ、もうちょっと大人になりな?」
と、静かに囁いた。
で、ついでに男Aのスネを思いっきり蹴飛ばした。
『夏希…?!?!』
そこへ
「うわ…めんどくさ…」
桐ちゃん登場。
なんでこのタイミングで来るかな…??
誰よ?桐ちゃん呼んだのは。
『お前…何やってんだよ…?』
桐ちゃんは呆れ顔。
「ねぇ?いいの…??
本性、みんなにバレちゃったよ??」
そこへ陽菜が駆け寄ってきた。