叶わない恋。





『海道。俺に逆らったらどうなるか分かっただろ?』


あたしの言葉を聞いて処分をどうするか会議を始めた、
教頭と学年主任と桐ちゃんは生徒指導室を出て行った。


そして2人になったとき中澤は笑いながら言った。



「全部、先生がやったんでしょ?

誰にも言わないから安心して」


と、あたしが言うと


『そうだよ。

俺、お前のことキライだからな』


中澤は簡単に白状した。



「あはははは」


思わず笑ってしまった。


自分が哀れすぎて…


自分がバカらしく思えて…


なんでこんな人が教師をやっているのか…


人として最低なこの人になんでこんな思いをさせられないといけないのか…


あまりにも悔しくて…


涙なんか出なくて…


「あんた、最低だね」


口に出して余計に哀れになった。


こんなヤツに何を言ってもどうにもならないのに…



『なんとでも言え。

今さら何も変わらないんだよ。』



ほらね。


やっぱりどうにもならない。


中澤…お前は人間失格だよ






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