叶わない恋。
『なんかヤバイことしてたらしいです…
先生のクラスの海道の件も中澤先生がしくんだかも…?!
みたいな話なんですよっ!!』
興奮気味の中村先生。
そこまで噂になってるのか…
『それって職員室内だけにしか伝わってないですよね?』
ここ、重要ポイントだ…。
もし生徒達に伝わってたら…
夏希のウソが全部水に流れる…ぞ??
『もちろんじゃないですかぁ!!
こんなのが生徒に知れ渡ったら大変なことになりますよ?!』
だよな…。
そうだよな…。
よかった…
『で、中澤先生の替わりは誰が…??』
確か、うちのクラスも中澤先生に教わってたからな…
『まだ決まってないらしいですよ…?
でもすぐに決まると思います。』
『先生方。緊急職員会議を行います。
至急、第1会議室までお集まりください。』
教頭が深刻そうな顔で職員室に入ってくるとそれだけ言った。
『桐島~!行くぞ!!』
なぜか好奇心に満ちあふれた目をしている中村先生。
『あー、はいはい。』
俺はそんな中村先生のあとに続き会議室に向かった。