叶わない恋。
『えー…えー…』
何を話していいか分からず教頭は少し混乱している。
『まあ知っている人もいると思いますが、
中澤先生が退職届を出して音信不通になりました。』
うわっ……
中村先生の言ってたこととまったく同じこと言ってんじゃん…
アイツ…どんだけ情報通なんだよ
『生徒には体調不良、とでも言ってください。
中澤先生の替わりの方は…………』
教頭は目を泳がせる。
そんな簡単に教師なんて見つからないよな…
大変だな、教頭先生たちも…。
『とにかく、生徒には変なことを言わないでください。』
そして解散。
『じゃあ今日も1日頑張りましょう!!』
俺の肩に手を置く中村先生。
どんだけ元気なんだよ…
と、呆れながら俺は教室に向かった。
教室に行きながら考えることはただ1つ。
やっぱり俺らのせいだよな…
俺らがあんなことしなきゃ、こんなことにはならなかったよな…
今頃…ってかずっとだけど、
罪悪感が生まれてきた…
どーしよ…俺……。