叶わない恋。



それから授業に集中できるはずもなく、たるい授業は終わっていた…



『夏希と陽菜と陸は会議室に来いよ~』


帰りのホームルームの最中に桐ちゃんが突然言ったもんだから少しびっくりした。


桐ちゃんのホームルームが終わっても廊下はまだ人気が少ない。

実は桐ちゃんはどの先生よりも早くホームルームを終わらせてくれる。


連絡事項はてきとーに。


自分の話は真面目に。


と言う感じの少しおかしい教師。


そんな教師に恋したんだっけ…あたし…


あたしのほうがおかしいのかもね…



「どーも。」


会議室に行くとそこには3人の姿が…


その3人とはもちろん
桐ちゃん、陽菜、陸。



『まあ座れ。』


と言われフカフカのソファに座る。



『夏希が知りたいことは中澤先生のこと…だよな??』


桐ちゃんの質問にあたしは大きく頷く。


「3人…兄貴含めて4人でなんかやったの??

怒らない…と思うから言ってくれます?」



『ちわーっす!!』


そこへ兄貴の登場。


『仁…全部、話していいか??』


兄貴は仕方ないような顔をして頷いた。



それから長い長い話が始まった…








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