叶わない恋。
「まあ最初は驚くだろうけど、そのうち慣れますよ。」
いやいやいや
そんな、慣れたくなんてないから…。
「今そんなことに慣れたくないって思いました?」
夏希は俺の方に振り向きニヤッと笑った。
『べ、別に~』
「隠そうとしてもムダだって…。
桐ちゃん顔に書いてあるしね。」
俺は慌てて手で顔を隠す。
「冗談に決まってるでしょ?」
なんて言って腹を抱えて笑い出した夏希。
こういうところはすごく子どもなんだ。
いつも大人のような夏希でも、
笑うときの夏希の笑顔は14歳のなんだ。