叶わない恋。
『でも…………』
何かを言いかけてやめた大ちゃん。
『友美??
大丈夫ですか……??』
どうやらさっきから動かない友美に気づいたらしい。
「だだだいじょーふでふ。」
って噛み噛みじゃんか…。
どんだけ動揺してるのよ??
『あはは、友美はおもしろいですね。』
と、言って大ちゃんはクスクスと笑っている。
私も隠れて笑っていると
『あ、僕の前で初めて笑ってくれた。』
と、大ちゃん。
そんなに私に笑ってほしかった…??
『島せんせー!!
うちの副顧問になりませんか?!』
突然、桐ちゃんの大きな声が聞こえた。
って…何言ってるのさ??
「大ちゃ-んっ!!
うちの副顧問になってよっ!!」
桐ちゃんの横で大声で叫ぶのは夏希。
何2人そろってやってるのさ…??
『分かりましたー!!
僕、副顧問になりまーすっっ!!』
こちらも大声で叫んだ、大ちゃん。
……………………………え??
何すんなり決めてるの??
「大ちゃん、マジで副顧問やるの??」
と、言う私の質問に満面の笑みで頷く大ちゃん。
それは、やるって意味だよね??
「そ……っか。
改めて副部長の陽菜です。
よろしく。」
大ちゃんに手を差し出す。
『よろしくお願いします!!』
大ちゃんは満面の笑みのまま私の手を握った。
これから、どうなることやら……。