叶わない恋。
その日の練習終わり。
『ちょっといいか?夏希…』
あたしに声をかけた桐ちゃん。
「ん…何??」
何?なんて聞かなくても桐ちゃんが言いたいことは分かっている。
『お前、今日体調悪かった??』
やっぱりそのことだよね…
「いや…体調は全然いいんだけど…
肘の調子が悪いみたい。」
『そっか。一回病院行ってみれば??』
「いや、いいよ。別に…」
こんな会話を交わしてはや数ヶ月。
あたしたちは3年生に進級した。