叶わない恋。




『みんな…良い感じですね。』


バッティング練習をしている部員達。


それを眺めている俺と島先生。


『そうですね……』


心臓がドキドキ言っている。


楽しみだ…。


コイツらがどれだけやってくれるか…


グラウンドの上でどれだけ暴れてくれるか…


すっげぇ楽しみだ。


『なんかみんなを見てると自分の高校時代を思い出します。』


島先生の目がキラキラと輝きを放っている。


『俺も思い出しますよ??

汗流して泥んこになって…


グラウンドを駆け回りました。


高校時代はあっという間で、
気づいたらもう卒業してましたよ。』


俺はそう言って笑った。


島先生も笑った。


島先生には島先生の高校時代…青春時代がある。


俺にも俺の青春時代がある。


そしてその時代を…

自分の青春時代を思い出したとき、笑えるようなトキを過ごしてほしい。


なんて…思ってみたり??





< 210 / 426 >

この作品をシェア

pagetop