叶わない恋。
『みんな…良い感じですね。』
バッティング練習をしている部員達。
それを眺めている俺と島先生。
『そうですね……』
心臓がドキドキ言っている。
楽しみだ…。
コイツらがどれだけやってくれるか…
グラウンドの上でどれだけ暴れてくれるか…
すっげぇ楽しみだ。
『なんかみんなを見てると自分の高校時代を思い出します。』
島先生の目がキラキラと輝きを放っている。
『俺も思い出しますよ??
汗流して泥んこになって…
グラウンドを駆け回りました。
高校時代はあっという間で、
気づいたらもう卒業してましたよ。』
俺はそう言って笑った。
島先生も笑った。
島先生には島先生の高校時代…青春時代がある。
俺にも俺の青春時代がある。
そしてその時代を…
自分の青春時代を思い出したとき、笑えるようなトキを過ごしてほしい。
なんて…思ってみたり??