叶わない恋。
『お手柔らかに。』
俺は相手チームの学校の顧問と握手を交わす。
『こちらこそ。』
ニコッと微笑む顧問の先生はまだ、若い。
きっと俺よりも若いぞ??
『あれっ?!お前、石原じゃないか!!』
ベンチにいた島先生が驚いた様子で近づいてきた。
『……ん?!?!
お前、大か?!』
顧問の先生も島先生のように驚いた様子。
『おぅ!久しぶりじゃん!!
元気にしてたか??』
敬語じゃない島先生。
なんか新鮮だ。
『元気、元気!!
お前こそ元気かよ??』
そう言いながら2人は満面の笑み。
『あの…2人は…??』
俺は遠慮がちに聞く。
『大学で一緒だったんですよ。
なっ?石原!!』
島先生は嬉しそうに石原先生の肩を叩く。
『はい、コイツは俺のライバルでして…』
ニヤニヤ笑う石原先生。
何か…事情があるのかな…??