叶わない恋。
『お前ら!!静かにしろって。』
桐ちゃんはあまりの声の大きさに驚き気味。
それでも収まらないブーイング。
みんな、怖い物知らずだね。
「答えるしかないでしょ、桐ちゃん?」
あたしはニヤッと笑う。
そんなあたしを見て桐ちゃんは
『はぁ~』
と、大きな溜め息をついて叫んだ。
『分かった!分かったから静かにしろ。』
やっと腹をくくったらしい桐ちゃん。
そしてブーイングは収まった。
好奇の目で見つめるあたしたち。
『彼女は……います。』
そのあとにまた
『はぁ~』
と、大きな溜め息をついた桐ちゃん。